赤チャートと青チャートは大学受験数学において定番の参考書ですが、「どのレベルの大学まで対応できるのか」「偏差値の目安はどれくらいか」と悩む受験生は多いです。
本記事では赤チャートのレベルと到達可能な大学、青チャートとの違い、偏差値の目安を徹底的に解説します。
1. 赤チャートで到達できるレベルは?
1-1. 到達できる大学レベル
赤チャートをしっかり仕上げると、偏差値65以上の国公立大(東京大・京都大など)、旧帝大クラス(大阪大・東北大など)、早慶上理、さらに医学部(※一部除く)まで射程に入ります。これらの大学では数学が合否を左右するため、演習量の多い赤チャートは大きな武器になります。実際に最難関大や医学部合格者の多くが活用しており、東大・京大レベルまで対応可能な問題集とされています。
1-2. 習熟度と偏差値の目安
赤チャートは取り組み方によって到達偏差値が変わります。例題を完全理解で偏差値55前後、重要問題まで解ければ60前後、章末問題まで網羅すると65以上、全体をほぼ完璧にすれば70前後が目安です。まずは例題の理解を優先し、余力があれば演習問題まで広げるのが効率的です。
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2. 青チャートのレベルと到達可能大学
青チャート(『チャート式 基礎からの数学』)は赤チャートより易しいレベルに位置づけられ、教科書レベルから標準問題を中心に幅広く掲載しています。
実際、出版社サイトでは「数学参考書の書店売上№1」「教科書レベルから入試レベルまで最も幅広く掲載」と謳われており、難関大志望者や数学を得点源にしたい人にも推奨教材とされています。
初心者でも取り組みやすい構成で、例題解説も丁寧なため数学に苦手意識がある人や基礎固め重視の人に好評です。
一方、難関大学レベルの最上位対策はカバー範囲外なこともあり、青チャートだけでは偏差値65超の大学には不足する場合があります。
そこで「青チャートで理解を固めてから赤チャートに進む」という段階的な学習が効果的とされています。
2-1. 青チャートで目指せる大学レベル
青チャートをしっかり仕上げた場合、おおよそ以下のレベルの大学入試が狙える目安とされています。
偏差値50~60程度の大学(地方国公立大や中堅私大など)
地方国公立大学(例:それほど難易度の高くない旧2~3次)
中堅以上の私立大学(MARCHや関関同立クラスなど)
実際、青チャートは偏差値45~60程度の層を想定した参考書として位置づけられています。
例えば、武田塾のレベル分けでは青チャートは偏差値45~60向けのランクに分類されており、目安として偏差値50~60程度の学生が最適です。
青チャートのみで偏差値60前後まで達成可能とされ、地方案も含む多くの大学問題をカバーできる一方、早慶や医学部など最難関では問題数が不足しがちになります。
2-2. 青チャートと偏差値の目安
青チャートの習熟度に応じた偏差値の目安もいくつかの情報源で示されています。
例えば、数学講師のブログでは難易度別に次のように解説されています:
基本例題のみ理解 → 偏差値50前後
例題演習(演習問題相当) → 偏差値55前後
練習問題(問題集部分)まで習得 → 偏差値60前後
また、ある記事では青チャートの“コンパス4・5”相当の問題に取り組むと、偏差値60~63程度の大学レベルに相当するとされています。
一方で、コンパス3まで固めるだけでも共通テストで75%程度の安定得点が見込めるとされ、基礎~標準レベルの到達には十分です。
いずれにせよ、偏差値60前後を超える実力をつけるには、青チャートに加えてさらに難しい問題集(赤チャートや別の演習書)へのステップアップが必要になります。
3. 赤チャートと青チャートの違い
赤チャートと青チャートの最大の違いは難易度と網羅性です。
公式サイトでも赤は「数学参考書の最高峰」、青は「教科書から入試レベルまで幅広く掲載」と区別されており、赤チャートの方がより難易度の高い問題が多く収録されています。
主な違いをまとめると次のとおりです。
問題量・網羅性:赤チャートは数学ⅠA~Ⅲまで合計約2700問と非常に多く、難問・発展問題も多く含まれています。
一方、青チャートは赤ほどの問題数はありませんが、それでも充実したボリュームで標準的な頻出問題を網羅しています。
難易度:赤チャートは星マークで示される難易度の「星4以上」問題が散見され、優秀層向けに高難度問題を揃えています。
これに対し、青チャートは難易度が主にコンパス4までの典型問題を中心に構成されており、同じチャート式でも赤に比べると易しめです。
対象レベル:赤チャートは最難関大学や医系学部を志望する上位層向け、青チャートは数学利用者全体の中堅層向けに設計されています。
公式情報でも「難関大志望者向け」が赤、「難関大志望者+数学得点源にしたい人向け」が青とされています。
学習負担:赤チャートは総ボリュームが大きく一冊完成に要する時間と負担が重いのに対し、青チャートは相対的に軽く取り組みやすいです。
学力レベルに応じて無理なく始められるのは青チャートで、基礎が固まってから負荷を上げて赤チャートに挑む方法が推奨されています。
3-1. どちらを選ぶべきか
選択の目安としては現在の偏差値水準と志望大学が判断基準になります。
一般に、模試偏差値60未満の段階であれば青チャートから始めるのが安全です。
実際、ある学習ランキングでは青チャートを偏差値45~60相当の層に位置づけています。
一方、偏差値60以上や難関大学志望であれば赤チャートが推奨されます。
難易度や問題量の観点から「偏差値60以上を目指すなら赤チャート」という声も多く、逆に青チャートでは演習量が不足しがちです。
また、初学者はまず青チャートで基礎固めし、その後で赤チャートに移行する方法も効果的です。
例えば、ある塾サイトでも「基礎固めが完了した段階(共通テスト80~90%到達)で赤チャートを活用する」と述べられており、青チャート→赤チャートという段階的学習が推奨されています。
3-2. 赤チャートと青チャートの併用戦略
効率的な学習方法としては、青→赤の組み合わせ学習が理想的です。
具体的には以下のステップが挙げられます。
青チャートで基礎固め:まず青チャートを使って教科書レベルの重要問題をマスターし、数学の基本を固める(コンパス1~2相当をまず解決)。
赤チャートで応用力強化:基礎がついたら赤チャートに移り、星4以上の高難度問題も含めて広く演習する。
特に『赤チャート』の例題・練習問題をこなして解法パターンを増やす。
過去問・演習で実戦力養成:最後に志望校の過去問や記述問題演習に取り組み、本番形式への適応力を高める。
このように段階を踏むことで偏差値を段階的に引き上げることができます。
塾講師も、基礎(青チャート相当)を押さえた上で赤チャートを導入するプランを推奨しています。
4. 赤チャートの偏差値を最大化する使い方
赤チャートはやみくもに解くだけでは半分の効果しか得られません。
以下のポイントで正しく使うと、偏差値の伸びが大きく変わります。
例題を完璧に
まず例題部分は何度でも繰り返し、解法を完全に理解します。
ただ解答をなぞるのではなく「なぜその解法になるのか」を自分の言葉で説明できるレベルにします。
ある医学部生ブログでも、例題だけでも完璧にこなせば河合偏差値65に相当する実力がつくと指摘されています。
例題で基本パターンをしっかり身につけることが、効率的に得点力を上げる第一歩です。
間違えた問題は徹底復習
赤チャートは問題数が多いため、間違えた問題の復習を怠ると効果が薄れます。
間違えた問題には必ず印(×)を付け、3日以上あけてから再度解き直して知識を定着させる方法が推奨されています。
反復して正解できるようになるまで繰り返し復習し、同じミスをしない状態を目指しましょう。
全問主義にこだわらない
理想は全問正解ですが時間が足りない場合は頻出分野を優先しましょう。
章末や演習問題は難しいものも含まれるので、まずは教科書範囲の出題頻度が高いテーマを重点的に押さえます。
章末問題の難問は後回しにし、基本問題を完璧にすることが偏差値アップには効率的です。
時間に余裕があれば、追加で赤チャートの発展問題や他書籍(『優しい理系数学』など)で仕上げるとよいでしょう。
5. まとめ:赤チャートと青チャートの位置付け
赤チャートも青チャートも、いずれも大学受験数学の定番教材ですが、その役割と到達目安は異なります。
ポイントを整理します。
赤チャート
数学の最難関対策用の網羅参考書で、完成すれば偏差値65~70以上の大学(旧帝大や超難関私大、医学部など)を狙えます。
公式にも「最難関大学を目指す人向け」とある通り、高い難易度までカバーしています。
青チャート
数学の基礎~標準レベルを幅広くカバーする参考書で、青チャートだけでも偏差値50~60前後までの大学(地方国公立大や中堅私大など)には十分対応可能とされています。
出版社も「幅広い大学に対応」と掲げており、学力に合わせて柔軟に使えます。
両者の違い
最大の違いは難易度とボリュームです。
赤チャートは青チャートより問題数が格段に多く、発展問題を含む分、学習負荷は重くなります。
逆に青チャートは易しめの構成で基礎固めに適しています。
使い分けが重要
現在の偏差値と志望大学に合わせ、最適な教材を選ぶことが合格への近道です。
偏差値60未満の学力なら青チャートで学力の底上げを優先し、偏差値60以上や難関大志望なら赤チャートで演習を積むと良いでしょう。
場合によっては「青→赤」の段階的プランで両方を活用するのがおすすめです。
以上から、「赤チャート=ネタ大学向け」や「青チャート=易しめ」という一面的な評価に惑わされず、両者の特性を理解して使い分けることが大切です。
いずれも正しく使えば合格力アップに有効な教材ですので、自分の現状レベルと目標に照らして最適な参考書を選びましょう。


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